Iga腎症小学生

~IgA腎症(慢性糸球体腎炎)を患った小4男子の治療記~

腎生検の後の様子

こんにちは。

母の「こいけ」です。

 

さて、前回は「腎生検」の当日のお話しました。

詳しくは、「腎生検の当日」をご覧下さい。

 

 

今回は、「腎生検の後の様子」について

お話したいと思います。

 

 

 

初めての手術の後

 

小児科の主治医の先生が手術室から出てきて、

「無事、終わりましたよ」

と声を掛けられました。

 

本当にほっとしました。

 

それと間もなく、

手術室からベッドに寝たままで

息子が出てきました。

 

麻酔からは一度覚めた状態のようで、

呼吸器も外れていましたが、

まだ、うつらうつらしていました。

 

腹空鏡での手術のため、

処置の痕跡は、一見では見えない状態でした。

点滴と、尿道カテーテルが入っていました。

 

「終わったよ、がんばったね」

と声を掛けましたが、

もうろうとした様子で、

理解できたかはわかりません。

 

そのまま一緒に元の病室に戻ってきました。

 

 

 

術後の説明

 

それから、ほどなく、執刀した小児外科の先生が

病室にみえて、手術のことは説明してくれました。

 

手術は、最初の説明通りに順調に進んだようです。

 

一回で、検査に必要な腎臓の細胞も採取できたとのことで、

その後の止血も、問題なくできたようです。

麻酔から覚めるのも順調で、

何一つ、トラブルのない手術だったようです。

 

術後は、とにかく、お腹に力の入ることはしないことで、

おしっこは、2,3日、尿道カテーテルからです。

うんちは、寝たままです。

 

お腹に力が入って、

腎臓からの再出血になれば、

次はお腹を開いて、止血するため、

回復に時間が掛かるので、

それだけはくれぐれもないように。

 

痛いときは、遠慮なく、看護士さんを呼んで

痛み止めを入れてもらうようです。

痛いのが、とにかく気の毒なので、

遠慮なくの言葉に、助かります。

 

今日はごはんは食べられず、

飲み物は、順調であれば、

今夜中に、まず一口、水を飲んでよく、

その後、嘔吐などしなければ、寝たままで

水かお茶を飲んでよいとのことです。

そして、当日だけは、プリンかゼリーか、

寝たままで食べられそうなものを1つ食べてよいとのこと。

 

入院以来、食事制限もあり、

嗜好品を食べていないので、ご褒美です。

 

食事は、嘔吐などの問題がなければ、

翌朝から、寝たままで取ることになります。

 

翌日は一日、寝たままの体勢です。

もし寝返りを打ちたい場合でも、

看護士さんを呼んで、やってもらうこと。

お腹に力が入って、再出血しないように。

 

さらに、その翌日には、

先生の診察を受けて許可が出れば、

ベッドを30度ほど、上げられます。

 

また、次の日の診察結果で、

さらに少しベッドを上げられますといったように、

腎臓の止血の状態を一日一日確認しながら、

体勢を整えていきます。

 

トイレは、しばらく、ベッド上が続きます。

 

 

 

部屋での様子

 

病室に戻ってきてからも、

しばらくは、もうろうとして

うつらうつらしていました。

そのまま、寝てよいとのことで、

一眠りしました。

 

でも、やはり痛いんです。

1時間もすると、小さな声で、

「痛い・・・」って、私を呼びます。

 

声にも力が入らず、

本当に小さな声でした。

看護士さんに言って、

すぐに痛み止めを追加してもらいます。

 

それを何度も繰り返して、

手術後の夜は過ごしました。

 

夜になって、

仕事終わりの父が面会にきました。

あまりに弱々しい姿に、

父も内心、驚いていたようです。

「よくがんばったな」

何度も、話しかけていました。

 

7時ごろになって、

水分を少しだけ取りました。

 

9時ごろに、もう一口、水分を取りました。

でも、ご褒美のプリンは、

その日は、痛すぎて、

とても食べる気持ちにならなかったようです。

 

 

夜中も、看護士さんが

出血がないか、何度も様子を見にきてくれました。

何度も、痛み止めをしながら、

一晩を過ごしました。

 

 

 

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

次回は、「腎生検の翌日以降」についてお話します。